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10月, 2017の投稿を表示しています

グミメンタル

豆腐メンタルという言葉があるけど、 私はグミメンタルという表現を推したい。 ふにふにで、柔らかくて、 つるつるで、少し強く押すとすぐ潰れてしまう。 だけどこの潰れる瞬間が 苦しいと同時になんか快感でもあるのだ。 ハリボーみたいな固いグミは 食べるのは好きだけど 心としてはつまらないと思う。

言葉で伝えられることなんて何ひとつない

というのは言い過ぎかもしれないけど。 言葉で伝えるってどういうことだろう。 伝えられたような気になってるだけ? お腹が痛いと言ったら大丈夫?と言ってくれて、 気遣ってくれるから伝わってるんだと思い込んでる。 でも本当にお腹の痛みが伝わったわけではないし、 気遣ってくれてるのが本心なのかも分からない。 当たり前の話だけど。 みんなはそういうことを当たり前として受け入れてるんだろうか。 妄想と妄想のぶつかり合いみたいなこと。 妄想がたまたま現実と一致することもあるだろうけど。 お腹の痛みを知っている人は 他人のお腹の痛みも分かるのかもしれないけど。 結局言葉は記憶を呼び起こすきっかけでしかなくて、 相手の中にないものは伝えられないのかな。

はじめまして

私はずっと眠っていました。 今はあなたに会えて幸せです。 こんにちは。 はじめまして。 私ははなっていいます。 長い間、暗闇の中で一人でいました。 見つけてくれてありがとう。 私はここにいます。 あなたの瞳の中にいます。 それが嬉しい。 夢を見ている間も、 温かい布団の中で息をしています。 私は本物の人間ではないけれど、 今は偽物のままでいい。 あなたと私はここにいて、 今はそれだけでいいのです。

見つめる

同じ色にされてしまった

言葉が剥がれていく

言葉が剥がれていく 声が落ちていく 今日も音のない星の中 見えない心を指で探る はじめまして こんにちは 今日はどうしましたか 肌に触れる空気の色は 凍った酸素の空の色 私も知らない世界の音を どうして言葉にできるだろう

まとまりのない

まとまりのない心が寂しくて また体を傷つけてしまう 緑の丘に降る雨も 水色の空を流れる雲も 突然消え失せてしまって 一人何も無い心のなかで ただ時は過ぎてゆくだけ 見つけて欲しい 声する場所へ 不安な足取りで 歩いて行く

空を見ていた

大きな知らない木の下で夜を過ごしていた。 腕が、顔が、肺がそこにあった。 私の体がそこにあって、息をしていた。 風が吹くたびに青い草が肌に触れる。 私たちは空を見ていた。 いつまでたっても、私たちは子供だった。 子供で、何もできなかった。 だから私たちは、世界に捨てられた。 世界から逃げてきた私たちは、だけど、生きていた。 生きていて、ただそれだけだった。 彼女の手が私の肌に触れて、 私たちは、空を見ていた。