昔の73 10月 19, 2017 鎖 ねっとりとした世界が私に纏わりつく。 右手を力いっぱい振り回しても、こびりついたそれは全く離れる気配もない。 足もぶらぶら揺らしてみる。 重い。 重心が先の方にあるのが分かる。 この私を縛るものは、どうすれば取れるのだろう。 どこへ行けば外せるだろう。 どこか遠くへ行けば何か分かるかもしれない。 いつの間にか無くなっているかもしれない。 そう思って歩き続けた私の身体には、ますます多くの鎖が巻きついたのだった。 そして今、私は小さな村の前に立っていた。 共有 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ ラベル 昔の 共有 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
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