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昔の144

生と死と時間についての一考察




さてさてそうやって私達は
時を失い続けているわけだけど

人生の残りの時間は
確実に短くなっていってるわけだけど

それにしてはこの悲壮感のなさは
いったいどういうわけだろう


ある人は
死こそが救いであるからだと言った

死へと近づくことこそが
幸せであるからだと


そんなわけないよね

だったら早く死ねばいいんだ

私達はまだ
生きていたいんだ



きっと私達は
時を失い続けてるわけじゃなくて

本当は逆
時を与えられ続けている


生まれるずっと前から
私達に保証された時間なんて一瞬も無くて

今この瞬間だって
奇跡のような生を積み重ね続けている
死は遠ざかり続けている


だから私達はこんなにも
この眼に映るものを愛おしく想う

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