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昔の101

対話です




そういう痛々しいポエムは中学二年生で卒業しておくものだよ。

それは初耳だった。
私にとっては全く新しいものだったのに。

みんなそう思ってたんだよ。
でも君ぐらいの歳になるとみんな気付いてるもんだよ。

そう言われて、はいそうですかとすぐに納得できるほど
私は他人を信用してはいなかった。
そうやって私を脅しているのだ。
私の才能に嫉妬しているのかもしれない。

わたしも昔はよくそういうことも考えたものだけど、
今はもうそんなこと馬鹿らしくて考える気にはなれないね。

そんな話は聞いたことがない。
猫に聞いてもメアリーに聞いてもそんなことは言ってなかった。

誰だよそれは
ああ人形か
人形が答えるわけ無いだろうバカか

黙れメアリーを悪く言うな
塩酸かけるぞ

メアリーじゃなくて君を悪く言ったつもりだったんだけど
こんな調子じゃこれ以上言っても無駄か

勝った
さっさと消えるが良い

消えますよ
ドロン


こうして私は勝った。
私の世界は守られて、これからも繁栄し続けることだろう。
だれにも邪魔はさせない。
煌々と輝く太陽に私は誓った。

あれから数年。
私は肥大化した空想世界に呑み込まれ、押し潰された。
もうここから逃れることは出来ない。振った腕は重かった。

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