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昔の154

無風の部屋




同じ曲を聴いて、同じ小説を読んで、
だけど、中に見えてるものはきっと違うんだろうな。

長い長い旅の果てに、
真っ暗で無音のトンネルの終わりに、
光はやっと、私に辿り着く。
あんな遠いところから、震えもせずにやって来たんだね。
私はそれを絹のように胸に抱いて、
最後の窓に吸い込まれていく。

それを君は、
暑いな、なんて、
たったひとことで。

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