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昔の11

謎のキャラ付け




私が部屋で読書をしていると、マーサがやってきた。
「なにしてんのー?」
「・・・見りゃわかるでしょ。本読んでんの。」
「ほん・・・?」
私の手から本を取り上げるマーサ。
「ほーう。これが本というものか。」
「・・・何のつもり?」
「地球人はこんなものを読んでいるのか。私たちも先祖は似たようなことをしていたと聞いたことがあったが・・・」
なんかめんどくさい。
「いいから返せよ。」
「ああ、すまない。君たちにとっては大事なものなんだな。まあ我々はもうテレパシーを使えるようになったおかげでこんなものは必要ないのだ。」
そういってマーサは本を私の手に返した。
そして私の部屋をキョロキョロ見回し、つぶやいた。
「…しかし、地球人というのは、なんとも質素というか、地味なところに住んでいるのだな。私ならもっと・・・」
私はマーサの背中を思いっきり蹴り飛ばした。
部屋の外まで吹っ飛ぶマーサ。
私はすかさずドアを閉め、鍵をかけた。


おわり

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