終わった世界
僕は空を見上げた。
なんてすがすがしい朝だろう。
これまで、こんなに穏やかな気持ちになったことは無かった。
空気を胸いっぱいに吸い込み、吐き出した。
生きている、という実感は無かった。
もうそんな事には意味が無いように思った。
全ての言葉はすっかりこの世から消えてしまったのだった。
僕にはそれが嬉しかった。
いままで歩いたことのなかった道を歩いた。
太陽の光が池の水面に反射していた。
風に吹かれて綿毛が飛んでいた。
出会った人皆に挨拶をした。
誰も返してはくれなかったが、それでよかった。
もうすぐ、人の姿を見ることもなくなるだろう。
コンクリートの割れ目から、ひっそりと若葉が顔を出していた。
僕は空を見上げた。
なんてすがすがしい朝だろう。
これまで、こんなに穏やかな気持ちになったことは無かった。
空気を胸いっぱいに吸い込み、吐き出した。
生きている、という実感は無かった。
もうそんな事には意味が無いように思った。
全ての言葉はすっかりこの世から消えてしまったのだった。
僕にはそれが嬉しかった。
いままで歩いたことのなかった道を歩いた。
太陽の光が池の水面に反射していた。
風に吹かれて綿毛が飛んでいた。
出会った人皆に挨拶をした。
誰も返してはくれなかったが、それでよかった。
もうすぐ、人の姿を見ることもなくなるだろう。
コンクリートの割れ目から、ひっそりと若葉が顔を出していた。
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