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昔の121

私達は もっとささやかで




私達は もっとささやかで
そんな 大それたことじゃなくて
そして ずっと繊細で


いつも震えていて



振るたびに 泉の色が変わるんだ
私はそれが ただ面白くて
それだけが 私を裏付けるもので


融けた硝子は冷たくて




何が欲しかったか
何がしたかったか
それにどれほどの意味があったか

ささやかに 泉の星はきらめいて
また 色が変わって
空も 地面も なくなって



それは誰の望みだったのか
私はもう 忘れてしまった




だから私は寄り添ったまま


今も まだ震えて

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