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昔の129

誰かの遺した言葉たちを




どこまで行ったって人間のままだろう

どんなことを知ったって
どんなことを忘れたって
私は私のままだろう

失ってはいけないものなんてないだろう
犯してはいけない禁忌なんてないだろう

それでも尚ためらうのは
私が人間だからだろう


それはたぶんほんとのことで
でもきっと意味のないことばだった

だから
わたしはせめて笑ってあげる

かわいそうな言葉たちを
ほんの少しでも
この世界につなげるために



意味があったって
思えるように

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