コメディを書くには常識がないといけませんよね
「こんなところまで来てしまったんだね。」
握っていた手をはなし、そっと呟いた。
大地を覆い尽くす様々な花が、どこまでも風になびいている。
「そうだね。」
しゃがみこみ、右手で足元の小さなレンゲの花を摘む。
くるくるとしばらく回してみた後、
「はい、あげる。」
と言って、花を差し出す。
「ありがとう。」
左手でその不幸なレンゲを受け取る。
やはりしばらくくるくるとまわしてみた後、ポケットにしまい込んだ。
「花は食べられないね。」
「そうかしら。」
「うーん、確かに君なら食べられるかもしれないけどね。」
「なにそれ!」
無神経なその言葉に、いきり立って立ち上がる。
「あ、ごめんごめん、そういう意味じゃなくて……」
「じゃあどういう意味!?」
ポケットから先程の贈り物を取り出す。
「ロマンチストな君には、肉を食べるより花を食べる方が似合ってると思ってね」
「なあ~んだ、そういうこと!」
大きく口を開けると、パクリと一口で花を食べてしまった。
「…うげっ、ゲホッ!ゲホッ、ゲホッ……」
あんまり苦かったのか、花を吐き出してむせてしまった。
「ゲホ、ゲホ、ゲオッ……」
1分ほどして、ようやく咳はおさまった。
「もう、いくらなんでもほんとに食べないでよ。」
「ううーだって~、嬉しかったんだもん*」
「…ったく、しょうがないな!」
と、口では言いながらも、顔は笑っている。
「こんなところまで来てしまったんだね。」
握っていた手をはなし、そっと呟いた。
大地を覆い尽くす様々な花が、どこまでも風になびいている。
「そうだね。」
しゃがみこみ、右手で足元の小さなレンゲの花を摘む。
くるくるとしばらく回してみた後、
「はい、あげる。」
と言って、花を差し出す。
「ありがとう。」
左手でその不幸なレンゲを受け取る。
やはりしばらくくるくるとまわしてみた後、ポケットにしまい込んだ。
「花は食べられないね。」
「そうかしら。」
「うーん、確かに君なら食べられるかもしれないけどね。」
「なにそれ!」
無神経なその言葉に、いきり立って立ち上がる。
「あ、ごめんごめん、そういう意味じゃなくて……」
「じゃあどういう意味!?」
ポケットから先程の贈り物を取り出す。
「ロマンチストな君には、肉を食べるより花を食べる方が似合ってると思ってね」
「なあ~んだ、そういうこと!」
大きく口を開けると、パクリと一口で花を食べてしまった。
「…うげっ、ゲホッ!ゲホッ、ゲホッ……」
あんまり苦かったのか、花を吐き出してむせてしまった。
「ゲホ、ゲホ、ゲオッ……」
1分ほどして、ようやく咳はおさまった。
「もう、いくらなんでもほんとに食べないでよ。」
「ううーだって~、嬉しかったんだもん*」
「…ったく、しょうがないな!」
と、口では言いながらも、顔は笑っている。
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