自問自答の日々
「・・・あのねえ、こんなもの、誰が読むと思ってるの?」
アスカは呆れたように言い、原稿を投げ捨てた。
バラバラに散らばる原稿用紙。
それをキノはしばらく呆けたように見つめ、やがて泣きだした。
「うわーん、アスカがあたしの部屋ぐちゃぐちゃにしたー」
「えっ、ちょっと泣かないでよ・・・っていうか、泣き所そこ?」
「えーん、えーん」
「ああもう、私が悪かったよ。ほら片付けるから…」
カサカサと両腕で原稿を集めるアスカ。
涙でうるんだ目でそれを見つめるキノ。
そんな二人を、キョウスケは静かに見つめていた。
おわり
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