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昔の71

空を飛ぶ夢、昔はよく見ていました。




目を開くと、そこは……

見渡す限りの自然。
草が笑い、そよ風が駆け周り、太陽が私に話しかける。
空気は甘く、地面は暖かく、光は柔らかい。

右足を軽く曲げ、目の前にある岩を蹴る。
ふわりと体は浮き、後ろへ流れ飛ぶ。
地面と平行を保ったまま、私はずっと宙を流れていく。
まるで海の上を漂っているかのように。
ずっとずっと流れていく。


太陽と世間話をして、風を追いかけて、草に体を撫でてもらって、
そうしているうちに、やがて、
空気は白く、地面は黄色く、光は紅くなる。

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