じゃんけんの手の話
「じゃんけんでいちばん強いのって何かな?」
「はあ?」
「グーで殴ったら痛いけど、パーで殴ってもあんまり痛くないよね。」
「殴る、というより、はたく、だね。」
「チョキで殴ったら痛いかな?」
「まあ急所に当たれば痛いんじゃない?」
「急所って…」
「目だよ?」
「分かってるよ?」
「…」
「でも目に当たってもグーのほうが痛いよね?じゃあ最強はグーかな。」
「グーはパーで受け止められるけどね。」
「あーそう?うーん…」
「まーチョキもパーで受けられるけど…」
「じゃあやっぱりグーが強いね!」
「そうだね」
そのとき、掛け時計の鐘が鳴り始めた。
「じゃあじゃんけんしよっか!」
鐘はまだ鳴っている。
「そういうことね…」
五回鳴って、時計はまた沈黙した。
私たちは腕を出し合った。
「「最初はグー!じゃんけんポン!」」
・・・・・・
今日も私が風呂掃除だった。
「じゃんけんでいちばん強いのって何かな?」
「はあ?」
「グーで殴ったら痛いけど、パーで殴ってもあんまり痛くないよね。」
「殴る、というより、はたく、だね。」
「チョキで殴ったら痛いかな?」
「まあ急所に当たれば痛いんじゃない?」
「急所って…」
「目だよ?」
「分かってるよ?」
「…」
「でも目に当たってもグーのほうが痛いよね?じゃあ最強はグーかな。」
「グーはパーで受け止められるけどね。」
「あーそう?うーん…」
「まーチョキもパーで受けられるけど…」
「じゃあやっぱりグーが強いね!」
「そうだね」
そのとき、掛け時計の鐘が鳴り始めた。
「じゃあじゃんけんしよっか!」
鐘はまだ鳴っている。
「そういうことね…」
五回鳴って、時計はまた沈黙した。
私たちは腕を出し合った。
「「最初はグー!じゃんけんポン!」」
・・・・・・
今日も私が風呂掃除だった。
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