力のない言葉
夕暮れに一日は長すぎる。
明日はどこにもない。
日差しの距離は長すぎる。
力を得るより先に落ちていく。
それでもまだ底は見えない。
言葉に未来は遠すぎる。
かつて誓ったものの意味は分からない。
二人の距離は縮まらない。
凍えるような堂の中にいる。
何も見えない。
プロジェクタがいつか見た風景を映し出す。
河原が夕方の空気に包まれ赤とんぼが静かに行き交う。
一日がその全てだったあの頃の記憶が。
明日が来るなんて思いもしなかったあの頃の思いが。
今立ち返ってみてそれが本当だったのだと知る。
言葉が作りだした幻想から目覚めてやっと
堂の戸が開け放たれる。
眩しい光に侵されてスクリーンは見えなくなる。
自分は外へ出てきっとすぐにこのことを忘れる。
でもまたいつかここへ帰って来られるように
力のない言葉で繋ぎ止めておく
夕暮れに一日は長すぎる。
明日はどこにもない。
日差しの距離は長すぎる。
力を得るより先に落ちていく。
それでもまだ底は見えない。
言葉に未来は遠すぎる。
かつて誓ったものの意味は分からない。
二人の距離は縮まらない。
凍えるような堂の中にいる。
何も見えない。
プロジェクタがいつか見た風景を映し出す。
河原が夕方の空気に包まれ赤とんぼが静かに行き交う。
一日がその全てだったあの頃の記憶が。
明日が来るなんて思いもしなかったあの頃の思いが。
今立ち返ってみてそれが本当だったのだと知る。
言葉が作りだした幻想から目覚めてやっと
堂の戸が開け放たれる。
眩しい光に侵されてスクリーンは見えなくなる。
自分は外へ出てきっとすぐにこのことを忘れる。
でもまたいつかここへ帰って来られるように
力のない言葉で繋ぎ止めておく
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