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昔の145

想いは形にならなくて




想いは形にならなくて
自分にだって見せられなくて
本当にそんなものがあるのかさえ
信じられなくて

もどかしくて
つらくて
不安で
本当はいつだって
泣き出したいくらい真剣で


草原に取り残された
風と眠る空の城を

水晶の輝きばかりが集まった
広がり続ける地下の湖を

夢見たことさえ
壊れていって


今はもう
暗闇に一人

ただただもどかしくて
前と後ろにしか動けない


この先に何があるの
私は何を見ているの
私は何かを見れているの


心細くて
だからこうして言葉にしてみるけど
そんなもの
何の保証にもならなくて

黒霧はまた
暗闇に呑み込まれていく

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