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寂しさ

自分の詩は同じことを違う言葉で言っているだけなのかもしれません





この
切なさとか
虚しさとか
そういうふうに呼ばれるもの

ほんとうは
そんなにはっきりとしたものではなくて
あるものの不在
手ごたえのなさ
無気力で
冷たい空間だけが広がる
私の寂しさ

日が沈んで
森のそばの小さな渓流に
素足を浸して立っている真冬

遠くを飛ぶ鳥の影
通り抜ける冷たい風

言葉が何の意味も持たない空間に
いま私は立っている


この
切なさとか
虚しさとか
呼ばれるものの中で

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